毎日、しらとりが書いて、まるやまが描くブログです。

2011年3月10日木曜日

2/25 ココロにゆとりとユーモアを






2011年
2月25日(金)
晴れ





ココロにゆとりとユーモアを



方向音痴な人がいる。

おそらく彼らに悪気はない。

そのうちたどり着くでしょう。

たぶんそんくらいに思っている。

きっとのんびり屋さんなのだ。



でも私はイライラしてしまう。

短気なのだ。

わざと迷子を楽しむならまだしも

切羽詰まっているときに間違えるなんて

あんた、戦場にいたら即死だよ

と思ってしまう。

ゆとりFUCKなのである。



例えば車を運転していて

彼しか知らない場所まで行くとする。

私は右も左も分からない。

当然彼のナビを信じる。

それがスジってものだ。



「次は右?左?」

「み、、、ひ、、、、右で、、、、、」



中央分離帯に寄り、ウィンカーを下に下げる。

助手席の彼は一仕事終えた表情だ。

信号が変わり、右折レーンが動き始める。

流れに乗り、交差点を渡り終え、アクセルを踏み込む。

「あ、、、、ごめん、、、、左だった、、、」




よくあることさ。

最初はそう思った。

でも5回連続続いたらどうだろう。

100%逆サイドへナビられるのだ。

悪意すら感じてしまう。

100発100中の衝撃と感動はあるが

もはや彼へのビリーブは粉々だ。

それでも助手席に向かって聞いてみる。

「…次は?」



「み、、、ひ、、、、右で、、、、、」

たぶん左だ。

ぜったい左。

きっと彼の中では右と左が反転しているに違いない。

ならばもう一度反転すればいいだけだ。

5回のUターンから学ぼうじゃないか。

かくして私はウィンカーを跳ね上げる。



しかしここで不安がわき起こってくる。

さんざん(というか100%)間違ってきたのに

今回ばかりは右が正解だったらどうしよう。

彼を信じ続けてさえいれば

正解にたどり着くシナリオだったのかもしれない。

神様が信じるチカラを試しているのだ。

それなのに

忍耐が足りないばっかりに

私は目の前の真実を見失いかけているのでは…。



うんうんうんうん。

そうだよ。

信じ続けることこそ友情じゃないか。

間違ったって死ぬわけじゃないんだ。

キリキリする必要なんてまったくない。

むしろ彼のチャーミングな一面を楽しめばいいのさ。

ずっと道を間違い続け、最後の最後だけ大正解なんて

なかなか得難い笑い話じゃないか。

そうだよ、そうさ。

最後まで信じてみようぜ。



と思いながらも左へ。

すると目の前にあっさり目的地が現れた。

あまりのあっけなさに拍子抜けする。

彼はほんとに100%なのだ。

正真正銘反転男。

ハラを抱えて大笑いしたものの

そこはかとない不安がいつまでも残った。

在りし日のまるやまさんの話である。










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