3月11日(水)のこと
青空がまぶしい。
天気が良いだけで
謂われの知れぬ多幸感に包まれる。
4年前は日本が大きく揺れ
祖父が亡くなったわけだけれども。
そんなことよりお日柄が良すぎて
見慣れた風景を愛おしく思えたり、
何でも前向きに受け入れたくなったり、
自分の性格まで良くなったような
幻想につつまれる。
昼飯をどこで食べるかなんて
いつもは近所の蕎麦屋でいいやと
無感動に暖簾をくぐるのに、
今日みたいな日は
久しぶりに兆楽のワンタン麺を硬めでたのみ、
シナチクと麺をつまむ量に留意しながら、
スープ、麺、ワンタン、麺、スープ…という順序で
この店ならではの奥ゆかしさを最大限に引き出す作法で
最後までゆっくり味わうこととしよう。
なんて孤独のグルメごっこまでできる。
安定の美味しさと
揺れない大地に幸せを感じ、
夜、想い出したように
遺影に手を合わせて寝た。
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