毎日、しらとりが書いて、まるやまが描くブログです。

2011年9月1日木曜日

7/3 さようなら






2011年
7月3日(日)
決別(なんとか風)





さようなら



朝起きたらいなかった。

荷物もない。

どうしてか思い出せない。

そしてケータイもない。

そういえばケータイを奪い取られた気がする。

取り返した気つもりだったけど

もしかしてまさか。

なにかの報復だろうか。

だったらなんて恐ろしいんだ。

人間が動物よりも優れた点は

自分の中にわき起こる凄まじい狂気を

コントロールできる(ことがある)ことじゃないのか。



考えても仕方がないので

水を買いに行くついでに

近所の定食屋でサバの塩焼き定食を食べた。

脂がのっていたので二日酔いがぶり返した。

天気は素晴らしくよかった。



14時からYさんバンドの練習。

新宿のペンタ。

5分前集合の中年BOY。

5分休憩1回で3時間コース。

長所は誰も加齢臭が出ないところ。

前回の練習から3週間開いているのと夏バテで

いろいろなことが振り出しに戻ってしまった。



どんじゃかで打ち上げ。

生ビールとレモンサワーを飲みながら

やっこと生しらすを食べた。

18時にSさんの店へ行くと

S夫妻、Bさんなどいつもの顔ぶれが席に着いていた。

常連の中の常連といった顔ぶれだ。

とくに聞く気もなかったことを

たまたま耳にはさんでしまい

思わず笑ってしまったときの

Sさんの笑顔が目に焼き付いている。

まだ死んではいないけど。

もうそこは思い出になっている。



アコギとウッドベースによるジャズセッションがはじまった。

店内はしんと静まりかえっていた。

そういうマナーのようだ。

演奏は洋楽や童謡のカバーが中心だった。

喫茶店で流れているインストゥルメンタルのように聞こえた。

暗闇の中で、目の前のカンパリのラベルを読み

その横のI.Wのラベルを読み、トイレに3回立ち

目をつむったところで演奏が終わった。

意見は差し控え、Iとご飯を食べに店を出た。

世界は多種多様な趣向に溢れている。

自分はTHE POPSの最前列で踊る自分を誇りたい。



Iとイタリア料理屋へ。

マルゲリータにルッコラをのせた

気まぐれ屋という名前のピザと

ホタルイカにズッキーニを詰めたものを食べながら

白ワインをデキャンタで飲んだ。

ボトルでたのむべきだった。



もう一度Sさんの店へ戻り

缶ビールを2本ご馳走になりながらIの話しを聞いた。

家族のことや旅のことやこれからのことを話した。

旅の話しはいつだって希望に満ちていてすばらしい。

コインランドリーへ行きたかったので

23時頃帰ることにした。

それにしてもくたびれていた。

耳をふさいでしばらく寝ていたかった。

夢にはあいかわらずあの子が出てきて

いつもどおり震えながら泣いていた。

胸が締め付けられるように目を覚まし

クーラーを消し、また眠った。

次に表れた夢の女は

機械のように冷たかった。








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