毎日、しらとりが書いて、まるやまが描くブログです。

2011年8月11日木曜日

6/18 魔物の如し






2011年
6月18日(土)
Yさんから電話





魔物の如し



「龍が如く」というゲームをやっていると

はじめての沖縄でも道が分かるらしい。



こっちに行くと市場があるはず

あの通りの向こうにモノレールがあって

そこら辺の角に鉄板焼があると思うんだけど

そうそう、この道をよく走り回ってさ〜

毎晩ケンカしてたな〜、あの頃のオレ。



次々と的中する予言。

虚構と現実がシンクロする国際通り。

「龍が如く」ってすごいんだ、へー。

高精度なゲーム世界に感心しつつも

やはりここはせっかくの沖縄。

旅が「ゲームの記憶」で塗りつぶされていくという

ペラペラのやるせなさもぬぐい去れない。



しかし、「辻」への道のりまで

ゲームの記憶にナビゲートされたとなれば話は違う。

もう認めざるを得ない。

東京に帰ったらオレもやってみるか、龍が如く。

そうすっかり心が丸まりかけた時

現実のシナリオが火を噴いた。

ゲームでは夢の女が出てくるシーンなのに

実際に現れたのは

モアイと爬虫類と干しぶどうのお化けだったのだ。



キシャーっと微笑むお化けの口からは

灰色の泡がカニのように溢れ出す。

近づいてきたら目つぶしだろうか。

それともアゴ狙いか。

泣いて土下座か。

死んだふりか。









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