6月17日(金)
出張1日目
オキナワの夜に
一年に一度、梅雨明けの季節に
沖縄のマッコウクジラが
立て続けに3回潮を吹く夜があるといいます。
真夜中、大きな雄叫びと共に
数十メートルの高さまで吹き上げられるその潮は
甘いようで苦く、冷たいようで熱く
透き通っているようで淀んでおり
夜風に乗ってあらゆるものに降り注ぐのだといいます。
潮の夜に窓を開けると
街全体がモカジャバな香りで包みこまれているのが分かるそうです。
そして、一度でもその潮のミストを吸い込んでしまうと
鼻孔や喉の粘膜からトロピカルモカが体内に侵入し
一昼夜ワカモレな幻覚を引き起こした挙げ句
痒みと爛れと炎症を引き起こすといいます。
ある人はそれを青い月だと言い
ある人はそれをピンクの象だと言い
ある人はそれを黒い過去だと言いますが
本当のところは分かりません。
僕にとっては巨大なふたつのバルーンでした。
謎は深まるばかりです。
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