2月27日(日)
晴れ
どこまでも透明になって消えていく
夕方、HさんにM君を紹介した。
Hさんは新進気鋭のアートディレクターで
クリエイティブカンパニーの社長。
M君はNOINONEのベーシストで
普段はWEBのディレクターをしている。
なんでもHさんが手がける案件に
M君の技術がぴったりらしい。
ボクはいわゆる仲介役として顔合わせに同席した。
池尻大橋の喫茶店で2人の話を聞く。
笑顔でうなずいてはみたものの
横文字ばかりで内容はよく分からなかった。
分かったのは、自分はもう一昔前の人間ということだ。
それは寂しい現実だった。
アルファベットを唱え続ける2人の狭間で
カフェオレのうずまきを眺めながら
どうしてもファミコンが買ってもらえなかった
小学生の日々を思いだしていた。
それはガソリンで動くクルマが走り抜けた時代だった。
ボクは海に沈んだ路面電車の車窓から
アルファベットの星空を眺め続けていた。
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