毎日、しらとりが書いて、まるやまが描くブログです。

2011年3月1日火曜日

2/20 なげいても信じても同じだけ過ぎる






2011年
2月20日(日)
晴れ





なげいても信じても同じだけ過ぎる



午前中、Yさんの引っ越し。

取り残された面影が去っていく。

聞き慣れた声、見慣れた横顔、繰り返されたやりとり。

もしかしたらと1年3ヶ月沈殿させた思いは

いとも簡単に混濁するのだった。



まっくらで温かい泥の中に沈む。

カラダの穴という穴から泥が入り込み

すべてが無音になっていく。

アタマが泥になり、コトバが泥になる。

センチメンタルは大盛りだ。

エクスキューズは棚にしまった。

もう準備はできている。

「いつでもどうぞ」と誰かが言う。



その時。

パッと照明が付き舞台は明転。

観客は指をさして笑っている。

うっとりエビ反っていたうすのろは

泥だらけの書割のなか

裸のままで立ち尽くす。

左手で汚れた股間をかくし

右手で頭をポリポリかく。



なんだ

そうだったのか

なにも知らないのはオレだけか

なにも知らないのは

オレだけかー









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