2月20日(日)
晴れ
なげいても信じても同じだけ過ぎる
午前中、Yさんの引っ越し。
取り残された面影が去っていく。
聞き慣れた声、見慣れた横顔、繰り返されたやりとり。
もしかしたらと1年3ヶ月沈殿させた思いは
いとも簡単に混濁するのだった。
まっくらで温かい泥の中に沈む。
カラダの穴という穴から泥が入り込み
すべてが無音になっていく。
アタマが泥になり、コトバが泥になる。
センチメンタルは大盛りだ。
エクスキューズは棚にしまった。
もう準備はできている。
「いつでもどうぞ」と誰かが言う。
その時。
パッと照明が付き舞台は明転。
観客は指をさして笑っている。
うっとりエビ反っていたうすのろは
泥だらけの書割のなか
裸のままで立ち尽くす。
左手で汚れた股間をかくし
右手で頭をポリポリかく。
なんだ
そうだったのか
なにも知らないのはオレだけか
なにも知らないのは
オレだけかー
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