1月2日(土)
晴れ
グッドモーニングな午前9時。
妄想に支配された正月がはじまる。
独裁者は
世間を愚かだと罵倒しながら
いつか自分の王国が舞い降りてくると信じている。
友もなく、地位もなく、愛も知らず
生まれたばかりの赤子に
人を信じてはいけないと説き続けながら。
人殺しの親を持った子供は
その血を呪い自分を罰するだろうか。
もし過ちを犯すのであれば
親であっても見殺しにできるだろうか。
庭につもった雪の輝く新年。
その独裁者の家族は
自分たちを狂人の一族と恥じ
ゆるやかな死を受入始めてしまう。
感傷的な集団は
絶望おそれながら
絶望とともに生きてしまうのだ。
血は、絆を支えるものではない。
それでもなお
次の世代に望みをかけてしまうのはなぜだ。
自分が生きたことの証に
追い詰められ
ゆるやかに狂っていく。
台所の母は子を抱きしめながら
あなただけが希望だと
涙を流し続けていた。
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