毎日、しらとりが書いて、まるやまが描くブログです。

2010年1月5日火曜日

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2010年
1月2日(土)
晴れ




グッドモーニングな午前9時。

妄想に支配された正月がはじまる。




独裁者は

世間を愚かだと罵倒しながら

いつか自分の王国が舞い降りてくると信じている。




友もなく、地位もなく、愛も知らず

生まれたばかりの赤子に

人を信じてはいけないと説き続けながら。




人殺しの親を持った子供は

その血を呪い自分を罰するだろうか。




もし過ちを犯すのであれば

親であっても見殺しにできるだろうか。




庭につもった雪の輝く新年。

その独裁者の家族は

自分たちを狂人の一族と恥じ

ゆるやかな死を受入始めてしまう。




感傷的な集団は

絶望おそれながら

絶望とともに生きてしまうのだ。




血は、絆を支えるものではない。

それでもなお

次の世代に望みをかけてしまうのはなぜだ。




自分が生きたことの証に

追い詰められ

ゆるやかに狂っていく。




台所の母は子を抱きしめながら

あなただけが希望だと

涙を流し続けていた。





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