10月27日(水)
晴れ
エコじゃないよりエコがいい
ひさしぶりの晴天。
観葉植物をせん定してから出社。
気分がよい。
しかし唇の腫れがひかず今後が気になる。
いかりや長介のままだったらどうしよう。
そんな折、会社で恐ろしい話を聞いてしまう。
二階から落ち、自分の歯で唇が貫通してしまった人の話だ。
唇の左下が破れ、何針か縫い、完治したものの、唇が曲がってしまったらしい。
鏡の前で曲がった唇を眺めている女を想像し震え上がる。
もう一生、あの頃の唇に戻ることはないのだ。
なんたる無念。なんたる後悔。
夜、3丁目にて新バンドのミーティング。
3人で話し合い、絵を描き、イメージした結果
以下のような方向性が打ち出された。
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夢先生へ
私は今まで夢を見たことがありませんでした。
夢って何でしょう? わかりません。
だから私は街角に立ち、行き交う人々にこう尋ねたのでした。
「夢と、お星様、どっちが天に近いですか?」
みんな口々に答えを叫ぼうとしたその時
馬に乗ったお侍さんが馬から下りて、わらじを脱ぎ
足袋の中からそれを取り出したのでした。
「ありがとう」
と土管の中から声が聞こえました。
お侍さんは取り出したネジを鼻に詰め、土管の方へ歩き出しました。
私は初めて夢を見たような気がして、馬から下りて走り寄りました。
人と人が出会い…、馬と馬が出会い…、その瞬間でした。
「夢は夢、そして夢の如し。夢のまた夢。ぞなもし」
土管が立ち上がり、お侍さんの鼻に詰まったネジを受け取ると
湖に向かって放り投げました。
お侍さんと同じ顔をした女神が出てきて
「そちの落としたネジは金のネジか? ネジの金か?」と聞きました。
土管は土管を脱ぎ
「金のネジでもありそうだし、銀のネジでもありそうだ」と神妙に言いました。
するとお侍さんが刀を取り出して
「これは銀の刀ですが、金の刀のような気もします」と言うやいなや
土管が脱ぎ捨てた土管を着ると
そのかぐわしい香りとともに土管の民ならではの慎重な動きで
「女」神の手を取ったのです…!
そして「これは女神の手のような気もするし、手の女神の気もする」
と言うや否や、アルコールで濁った視線を私に向け
「夢と、お星様、どっちが天に近いですか?」
と土管の奥に響き渡るような声で聞いてきました。
よくよく耳を澄ませてみると
それは
うがいに毛が生えたような声でした。
ドカン!
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