毎日、しらとりが書いて、まるやまが描くブログです。

2010年11月25日木曜日

10/11






2010年
10月11日(月)
晴れ





ハワイ3日目 「BIG ISLAND」



いよいよハワイ島へ。

フライト中、窓の外を眺めていたら

雲海の中に真っ黒い物体が浮かんでいるのが見えた。

よく見るとマウナケアの山頂だった。

雲より高い4205m。

あそこまで登るのか、とドキドキする。



10:00、ハワイ島のコナ空港に到着。

カメハメハホテルにアーリーチェックインし、ゴハンを食べてから30分ほど仮眠。

睡眠不足だと高山病になるというのにうまく眠れなかった。

14:00、小型バスに乗り込み「マウナケア山頂ツアー」スタート。

窓の外は見わたすかぎり真っ黒い溶岩。

まるで別の惑星に来たようだ。

ガイドさんがこの特殊な景観について解説しているのだが

英語なので100%意味不明。

各所でツアー客をピックアップしたり、溶岩の高原で記念撮影したあと

ついにバスがマウナケアをのぼりはじめた。



この山の3000m付近に昔カウボーイが住んでいたという廃墟がある。

ドラム缶を半分に切ったような錆びた小屋と、無造作に転がる動物の骨(たぶん馬)。

朽ち果てるのを待つばかりの馬小屋が、暮れかけた夕日のオレンジ色に染まっていく。

映画のワンシーンのようで、素晴らしくロマンチックだった。

ツアー一行は高度に身体を慣らすため、ここに1時間ほど滞在する。

温かいスープが振る舞われ、防寒用のレンタルジャケットが配られた。

トイレに行ったらいよいよ頂上だ。



バスに乗り込むと、満腹のせいか強烈な眠気に襲われる。

耳がキンキンして、とにかく眠い。

さっき行ったばかりなのに、トイレにもまた行きたい。

よっぽど立ちションしようかと思ったが、罰が当たるというのでやめておいた。

炎の女神、ペレの気性は激しいのだ。小石ひとつ持ち帰ることすら許してくれない。

サンセットまではあと30分、意識は膀胱一色である。



おそらくこれが高山病、とぼんやり考えているうちにバスで寝てしまった。

気がつくともう頂上で、バスはスバル天文台の横に停車中。

外に出ると歯がガチガチ鳴るくらい寒い。

寒いからさらにトイレに行きたくなる。

ヘナヘナと力が抜けてしまい、内股で歩くのがやっとだ。

今まさにマウナケアのサンセットを迎えようとしていているのに。

人生で一番高い場所から夕日が沈むのを眺めているのに。

俺はおしっこがしたくてたまらない。



寒さと尿意でまた気絶。目を覚ますと山小屋にいた。

今度はここで星空を眺める。

マウナケアは世界で一番きれいに星が見える場所なのだ。

しかしバスを飛び降りすぐトイレ。

並ぶ時間を考え、安心でゆるみかけた膀胱を締め直す。

やっと無人の便器を見たときは

青いビーチや壮大な夕日を見たときよりも感動した。

放尿時、全身を突き抜ける快感にエビぞっていると

隣の人も同じようにエビぞっていた。

アイノウザァット。



山小屋の周りにはたくさんの望遠鏡が設置してあり

それをみんなで交互のぞきながらガイドさんの説明を聞く。

見上げれば満天の星空、流れ星もピュンピュンだ。

パチンコ屋のネオンのようにクルクル回転しながら輝く星には驚いた。

しかし1時間くらい経つとなんで自分が今ここで星を見てるのかわからなくなってくる。

星なんかちっともおもしろくない。

顔全体がボアボアしてて、寒くて、眠くて、頭痛がひどい。

たぶん高山病だ。バスに乗り込み、三度気絶。

起きたときにはすでに集合場所まで戻ってきていた。



23:00前にホテル到着。

レストランがしまっているのでスーパーへ買い出しに行く。

ところが食べ物がほとんどおいてない。時間が遅いので酒も買えない。

しょうがないのでカップラーメンと寿司を買い、ホテルの部屋で夕飯。

お湯を沸かしてから箸がないのに気がついた。

早くハワイに出会いたい。





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