2010年
9月11日(土)
晴れ
歌舞伎町サイケ
早起きして居間と階段、寝室の大掃除。
なんだか掃除ばかりしている気がする。
今日は室内の彩度が上がるまで徹底的にやった。
神様は美しいものを愛する者を愛するのである。
夜、A君がやっているパーティーに誘われ歌舞伎町へ。
旧リキッドルームの目の前、ダミのデコがあるFUNCKTIMEにはじめて入った。
月一でやっているこのイベントはいわゆる「サイケ」で、トランスとは呼ばない。
腰の動きはタテ乗りで、手の動きがヨコ乗りなのが「サイケ」の特徴である。
志村けんのいっちょめ音頭に端を発する日本オリジナルの舞いといえよう。
明け方になると仕事上がりのキャバ嬢、風俗嬢、ホスト、チンピラ等が集まり
フロアにはヒールを踏みならす音とコールさながらのかけ声が響き渡る。
自称・元B-BOYであるAさん(38歳)によると
ヒップホップはカッコイイ音楽、サイケは気持ちいい音楽という分類になるそうだ。
なるほどみな恍惚とした表情で軽くアゴを上げ
腰は性交を彷彿とさせるピストン運動を繰り返し
両手を天へとゆらめかせ個人内宇宙へと没入していく様は
昇天の時を待ち望む祈りの姿に見えなくもない。
つまりサイケとは
目に見えるものだけが称揚される現代にあって
目に見えないないエクスタシーのみを追い求める
偶像破壊的シャーマニズムなのだといえる。
さらにパラパラのような可視的快楽によるシンクロニシティよりも
ヘコヘコとゆらゆらのはざまに稲光る非言語的交感を
歌舞伎町の若者たちがこぞって支持しているというのも興味深い。
次回はろれつを回さない彼ら独自のコミュニケーション
「ラリートーク」にも注目してみたい。
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