とうとう押し入れは空っぽになり
洗濯物が部屋を半分埋め尽くしてしまった。
穴の開いた靴下はもちろん
出て行った彼女の靴下もはいてしまったし
3日に一度ユニクロで着替えを買っているので
同じ型のTシャツばかりが増えていく。
だらしなさすぎて自分でも怖い。
しかしちょっと視点を変えてみれば
これは現代社会のひずみを表出した
コンテンポラリーアートなのではないかと思ったり。
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< 服従の山 2010 >
立ち止まることを許されない毎日の中で
わたしたちは次々と新しい鎧を身につけ
数え切れないプライドを脱ぎ捨てながら生きています。
目に見えるものばかり追い求め
見えないものを信じる力をなくしてしまいました。
このうずたかく積まれた洗濯物の山は
そんな高度資本主義経済社会における
“服従”のカタチなのかもしれません。
本作品は日々成長するインスタレーションアートであり
天候によりコンディションが左右されることがあります。
ハレの日が長く続くと消滅してしまう恐れがありますので
観覧をご希望の方は雨が降り止まないうちにご来場いただき
「いまこそセンタクのときである」
ことを感じていただければ、これに勝る喜びはありません。
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雨やんでくれー
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