毎日、しらとりが書いて、まるやまが描くブログです。

2010年2月28日日曜日

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2010年
2月26日(金)







ひとつの卵から100匹以上もの子供が生まれるカマキリは

孵化した瞬間から共食いをはじめる生物だ。

産卵を終えたメスはオスを食べてしまうし

同類を食べることへのスタンスが基本的に違う。

生きていくための養分が

自分と同じかたちをしていて

自分もひとつの養分であり

集合体としてはじめてひとつである。

そんなカマキリ社会において共食いのはてに生き残った一匹とは

集合体における第一次成長段階の完成であり

カマキリとしての一生をゆだねられた希望の一匹、ということになる。





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たまごの黄身と白身、どっちがニワトリ?

というたぐいの解答はかならず意外性のあるほうで

この場合もやはり正解は白身のほう。

白身は黄身を取り込んでヒヨコとなり、ヒヨコはやがてニワトリとなる。

つまりカマキリにおいては黄身も白身もカマキリであり

自分が黄身カマキリなのか、白身カマキリなのかを知るのは

生き残った最後の一匹のみとなる。





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だって君はシロミじゃないか。

僕なんてキミなんだぞ。

「ちがう、私はアナタじゃないわ。私はワタシよ。」

違う、君はキミじゃないんだ。

キミは僕なんだ。

僕はキミなんだよ。





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2010年のスナック「静かなる海」では生命の不思議が語られ

その話し声は雨音にかき消され「静かなる海」は今日も静かなるのでした。














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