2010年
1月31日(日)
晴れ
よく晴れた日曜日の午後、男3人で井戸を目指す。
明治神宮にある「清正井」だ。
パワースポットとして有名らしく
「そこへ行くとブレイクできる」
とテレビで芸人が言っていた。
こういうことを芸人に言われると
なぜか無条件で効きそうな気がしてくる。
太った人が紹介するレストランと同じく
芸人とパワスポの間にはなにか関係があるのだろうか。
わからない。
ともあれ井戸でブレイクだ。
わき上がる幸運にあやかりたい。
巨木の影にひっそりと苔生し、誰からも忘れ去られた古井戸。
傷ついた清正が冷たい水でノドを潤しているところを想像してみる。
配役はもちろん渡哲也だ。
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「もはやこれまで」
自分の最期を悟り、切腹の準備をはじめる清正。
井戸の水で刀を洗い、自分の腹に突き立てる。
そのときだ。
井戸から神様があらわれ清正にこう告げる。
(神)
いやなに、人生つらいときもあるよね
がんばってもさ、報われないことも多いよ
あるあるあるある。
でもね、悪いことがあったら良いこともあるからさ
だからさ、まあその刀をちょっと置きなよ、ね
わ、あぶなっ、なにすんのさ
だめだめだめだめ
俺を切っちゃだめだって、神様だから、ね
バチあてちゃうよ〜、やだなあもう
ほら、水でも飲んで、ちょっと落ち着きなよ。
え、傷が痛いの?んじゃこれでどう?
(ピロピロピロピロ)
ね、なおったっしょ?
ははははは。なおったなおった。
いやオレまじ神様系だから。
うんうんうん。
ってなになになになに、今度は拝んじゃう系?
もうやめてー、まじやめてー。
水くさいからー、オレとキヨの仲じゃーん。
ってまあ井戸だけに水くさいみたいな。
なはははは。
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という伝説があったかどうかはわからないが(ないない)
この井戸の神様はダジャレ好きで
みごとなダジャレをかました清正をブレイクさせたのではあるまいか?
正直者が得をするように、お調子者がブレイクするのだ。
きっと清正も「勝たせてチョンマゲ」とかなんとか
渾身のダジャレを披露したに違いない。
さすが戦国のモジリスト。
いや、それじゃあまりうけなくて
「井戸の底が見えなイドー」とか勢いでかぶせたのだろうか。
わからない。
いずれにしろ、清正は神様を笑わせたのだ。
今となっては知り得ない、伝説のイロモネアがそこにはあったのだ。
すごいぜ井戸ブレイクッ!
(興奮)
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と、妄想のみほとばしる日曜日。
結局井戸は大人気で見ることができず
(整理券は11時でなくなっていた)
清正が傷を癒したなどという伝説も見あたらず
朝一で意気込んだフリマではスニーカーを買っただけだった。
(隣の代々木公園ではフリマガ行われていた)
井戸が見えそうな柵の上によじのぼり
3人揃って手を合わせる姿を神様は見てくれただろうか。
わからない。
久しぶりのフリマでは
胸チラとパンチラばかり目に付いた。
いけないことだろうか?
わからない。
ともあれ神様
おみくじにはちゃんと
大吉とか小吉とか書いてください。
とまどうから。
アーメン。
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