
2010年
1月12日(火)
雨
知恵をふりしぼり
やっとできあがったのは
昔話の幕の内弁当でした。
このエクスキューズに満ちた世界において
人は自分の過去からも
守られてはいないのです。
断片化し異常に発達した自意識は
イメージと現実の間でキズを舐めあうばかり。
HOWTO本の中で夢を見続ける
ドーピングライターにとって
擬似的に知り得るモノゴトの結末は
あらかじめ腐敗した未来でしかありません。
楽しみは、いま、ここにあるものではなくて
未来にあるべきものなのに。
結局
恥ずかしく気後れした男の憤死を
人への優しさと取り違えた少女は
暗闇がまた少し近づいたことに
気がつかないままでした。
誰も、その恥塗られた横顔を
笑うことはできないのだと
男は涙を流したのだけれども。
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